美里町の遺跡

美里町には、旧石器時代から古代、中世にいたるまでの多くの遺跡があります。

そのなかで、とくに注目される遺跡について、紹介いたします。




神明ヶ谷戸遺跡

美里町の南部の天神川左岸の丘陵上に位置しています。弥生時代中期後半の住居跡10軒を含む13軒の住居跡とそれを囲む濠や周溝墓が見つかりました。この濠も弥生時代中期後半に掘られていることから、集落を濠で囲む環濠集落であることがわかりました。

[神明ヶ谷戸遺跡遺構]   [神明ヶ谷戸遺跡遺物]



南志渡川遺跡

美里町中央部の駒衣(こまぎぬ)地内、美里中学校の北側に位置します。昭和55年に土地改良事業にともない調査され、10基の周溝墓が発見されました。そのなかの第4号墓は、前方後方形と呼ばれる形状です。発見された土器から古墳時代前期と考えられます。

[南志渡川遺跡遺構]   [南志渡川遺跡遺物]



長坂聖天塚古墳

美里町の東北部の諏訪山と呼ばれる丘陵の裾部に築かれた直径約34mの円墳(円形の古墳)です。昭和49年に調査を実施したところ、粘土槨や木棺直葬など6つの埋葬施設が発見されました。出土した遺物は、南側埋葬施設から方格規矩四神鏡系倭鏡や鉄製刀子、竪櫛などが、ほかの埋葬施設からは神頭鏡系倭鏡や石製勾玉やガラス製小玉などが出土しています。これらの出土遺物から古墳の築かれた時期は、4世紀の末から5世紀の初めころと考えられます。


[長坂聖天塚古墳遠景]
長坂聖天塚古墳遠景

[埋蔵施設検出状況全景]   [方格規矩鏡出土状況]
埋蔵施設検出状況全景                   方格規矩四神鏡系倭鏡出土状況


[出土品(方格規矩鏡)]            [出土品(神頭鏡)]
出土品(方格規矩四神鏡系倭鏡)                   出土品(神頭鏡系倭鏡)



十条条里遺跡(県指定史跡)

美里町北部に北十条、南十条という地区名が残されています。土地改良事業により当時の面影はありませんが、現在南十条地内に石碑が建てられています。

[十条条里遺跡]  



東山遺跡 瓦塔・瓦堂(国指定重要文化財)

甘粕地区にある遺跡です。昭和51年の発掘調査で、掘立柱建物跡付近から瓦塔と瓦堂が発見されました。これらは、寺院を建てるかわりにつくられ、大切に建物の中に置かれていたと考えられています。

[東山遺跡瓦塔・瓦堂]   [東山遺跡瓦塔・瓦堂]



水殿瓦窯跡(国指定史跡)

沼上地内にあるこの瓦窯跡は、鎌倉時代のもので、現在4基の窯跡が確認されています。調査が行われた1号窯跡は、長さが3.3mあります。出土した瓦は、文治5年(1189年)に源頼朝が奥州藤原氏の平泉の諸堂を模して建立したといわれる鎌倉市二階堂永福寺跡出土の瓦と大変似ており、永福寺を修理した際に使用された瓦が、ここで生産されたと考えられています。

[水殿瓦窯跡覆屋遠景] 
水殿瓦窯跡覆屋遠景

  [水殿瓦窯跡第1号窯跡]   [水殿瓦窯跡第1号窯跡調査風景]
          水殿瓦窯跡第1号窯跡                     調査風景

[水殿瓦窯跡第1号窯跡]   [水殿瓦窯跡第2号・3号・4号窯跡検出状況]
        水殿瓦窯跡第1号窯跡隔壁付近       水殿瓦窯跡第2号・3号・4号窯跡検出状況



広木上宿遺跡 小型宝塔・小型未開敷蓮華(県指定有形文化財)

広木地区にある遺跡で、平成4年度に発掘調査が行われました。出土した小型宝塔と小型未開敷蓮華は、国内でも類例のみられない貴重な考古資料として埼玉県指定文化財になっています。

[広木上宿遺跡小型宝塔と小型未開敷蓮華]   [広木上宿遺跡小型宝塔と小型未開敷蓮華]  

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