町長コラム 第134号

　ペットロスとは、長く一緒に生活してきたペットを失うことによる精神疾患や精神症状です。我が家の愛犬「デコ」は15歳のメスの老犬。散歩と食事、トイレ以外は寝ています。コーギーが入った中型犬で、足が適度に短く、子犬で我が家に来ました。始めは外で生活していたのですが、雷がこわいらしく家の中に入れろと吠えまくり、とうとう家の中で生活することとなってしまいました。デコには、決まったスケジュールがあり、トイレ・食事・ふとん・就寝とほぼ決まった時間に吠えて催促します。

　特に、絶対してほしいこと、「ふとん」です。決まった時間になると、決まった場所にいる私か家内に吠えまくります。最初は分からなかったのですが、「ふとん」と聞くと吠え、布団を敷きはじめると決まった場所へ移動して静かに待っています。また、家内と少し大きな声で話をしていると、私のそばに来て下から見上げ、「ケンカ」は止めて仕草をします。夜は、帰ってくる家族を玄関で待っていてくれます。いつの間にか家族の一員として家の中に入り、遂に人間のように、布団に入り頭を出して寝るようになってしまいました。年齢も15歳、そろそろお迎えがくるかな、と家内と相談しています。多感な思春期の子どもたちの話し相手や落ち込んでいそうな家族に寄り添ってくれる「デコ」、我が家にもペットロスがあるのかなと今から心配です。

　飼い主さんを気遣いながら歩いている犬を見かけると、思わず心が温かくなります。飼い主さんにお願いがあります。迷惑になる「フン」の処理、登録、狂犬病予防注射は必ずしましょう。