町内にはご利益パワースポットが数多くあります。今月号では、小茂田の北向神社をご紹介します。
北向神社伝によると、延暦二十年(801)に征夷大将軍坂上田村麻呂が、蝦夷平定のため東北地方に出陣した折り、当地を訪れ、身馴川に棲みついて周辺の村々の田畑を荒らし回り人々を苦しめる大蛇を退治しようとした際、上野国(群馬県)赤城山の神霊である赤城大明神の霊威をいただき、みごとに退治することができたと伝えられています。そして坂上田村麻呂は、小茂田をはじめ沼上・十条・阿那志・古郡の五か所に赤城大明神を勧請しました。その後、人々が赤城山に向かって北向に神をまつったため、北向大明神とか北向様と崇められ、五神の北向神社を総称して「五社の明神」と呼ばれ、四か所にまつられた薬師如来は「四仏の薬師」と呼ばれています。
小茂田の北向神社は、邪気を祓い、ひとびとの幸福を願う節分祭行事などが有名ですが、古くから五穀豊穣や厄除け、子育てをはじめ、病気平癒や勝利祈願、安全祈願などにもご利益があるとされています。また、沼上・十条・阿那志・古郡の四か所には薬師如来がまつられています。
近年、ご朱印ガールなる、神社を巡りご朱印をいただく若い女性が増えているそうです。小茂田の北向神社では、ご朱印を求めて若い女性からご高齢のかたが多く訪れています。
「五社の明神」と「四仏の薬師」を訪れ、ご利益と病気の完治回復を祈願してはいかがでしょうか。