今、健康ブームですね。エゴマがこれだけヒットするとは誰が想像したでしょう。次なる作物として目を付けたのが、機能性農産物です。国の研究機関が推奨する、アントシアニンを多く含むサツマイモやジャガイモ、リコピンを多く含むトマトなどを試作していただき、試験的に販売していただきました。
私も、パン用小麦や水溶性食物繊維を多く含むもち麦を試作しました。もち麦はキラリモチという品種、すでに農協で販売しているものです。
もち麦は、腸内環境を整えるスーパー食材ともいわれ、食後の血糖値を抑える、便秘を改善する、高血圧を予防する、悪玉コレステロールや内臓脂肪を減少させる、免疫力を高めるなどの効果があるといわれています。我が家でも試作したもち麦を精麦し、白米に混ぜて食べています。お盆でやってきた孫たちに食べさせたら、何も言わずに違和感なく食べました。
ところで、キラリモチよりも水溶性食物繊維含量の高い品種が登場したことをご存じでしょうか? 名前は「ワキシーファイバー」と言います。少量ですが栽培契約をして種子を取り寄せました。時間があれば、美里町で普及できるか試作してみます。昨年の栽培方法は、県の特別栽培農産物認証が得られるよう、肥料は発酵鶏糞を使い、その他は除草剤・殺菌剤だけで栽培しました。実は、農地を返却された後、最初は除草だけしていたのですが、つまらないので試作に挑戦し、水田も少ない面積ですが、無肥料で4年目になります。そこそこの収量なら、いずれブランド化を考えます。