町長コラム 第167号

我が家の愛犬「デコ」が永眠しました。人間の年齢に換算すると105歳のようです。

18年前、子どもを元気づけようと子犬をもらってきました。最初は外で飼育していましたが、雷が怖くて死にものぐるいで吠え続けるものですから、家の中に入れたところ居心地が良かったのでしょう、以後、家の中に入れるまで吠え続けます。近所迷惑にならないよう、仕方なく外と中を自由に出入りできる生活を始めました。

デコは、家族を元気づける役目を十分果たしてくれました。芸はあまりしてくれませんでしたが、家族が帰ってくると全身で喜びを爆発させてお出迎えをし、ケンカをしていると間に入って吠えまくります。扉を開けろと吠え、お腹がすくと吠えました。

高齢になってからは、布団の中で寝るのを覚え、寝る時間になると布団を敷くまで吠えまくります。

しかし、テーブルの上の食べ物には手を付けず、トイレは必ず外で済ませます。長い年月を一緒に過ごすと、本当に家族の一員になりますね。

庭から逃げ出さないように囲いは作りましたが、ロープでつながず自由に生活をさせました。長生きできたのは、ストレスが無かったからかもしれません。

人間は、常に欲望やイライラ、愚痴や心配事を抱えて生活をしています。デコは、いつも元気で周りを思いやることの大切さを教えてくれたように思います。感謝しかありません。

今は弱肉強食の世の中です。皆が人を思いやり、元気づけ、助け合える地域であることを願い、町の政策に活かさねばと感じています。

「思念は業をつくる」「組織はリーダーの器以上にはならない」とも言われます。厳しい言葉ですが、少しでも良き方向に近づけられるよう、精進したいものです。

さて、コロナ禍の生活も一段落し、共存する方向に進んでいます。今は感染者数も落ち着いていますが、今後も増減を繰り返すと思います。国からワクチンの接種方法が示されました。インフルエンザワクチンのように年1回、65歳以上などのかたは、年2回が予定されています。該当するかたには、順次お知らせいたします。

ところで、運動不足ではありませんか。私は、毎日1万歩を心がけています。暖かくなってきました。皆様には、体も心も元気で心豊かな毎日を送られることを祈念いたします。