下表は、2020年に実施した国勢調査による10年、20年後の美里町の人口推計です。
2020年 | 2025年 | 2035年 | 2045年 | |
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人口総数 | 11,039 | 10,682 | 9,969 | 9,014 |
0~14歳 | 1,161 | 1,062 | 860 | 753 |
15~64歳 | 6,151 | 5,731 | 5,021 | 4,113 |
65歳以上 | 3,727 | 3,889 | 4,088 | 4,148 |
75歳以上(再掲) | 1,858 | 2,242 | 2,688 | 2,660 |
85歳以上(再掲) | 667 | 773 | 1,198 | 1,317 |
国勢調査は5年に一度、住民票ではなく実際に生活しているかどうかで調査します。住民票があっても住んでいる場所が違えば含まれません。
さて、美里町の将来推計は、高齢者増と子ども・働き手の減少が同時に進行します。2025年を基準に85歳以上が2035年は1.5倍、2045年は1.7倍です。0~14歳の平均人数は、2025年71人、2035年57人、2045年は50人と、1学年の人数で比較するとわかりやすいと思います。税金を納めていただける働き手の急激な減少、医療・介護給付の増加と税収が減って支出が増え、今のままの行財政運営を続けることは困難だと考えられます。
これが美里町の未来の姿です。
町長の使命は、住民が安全安心して幸せに生活できる地域です。この使命を貫くため、不都合な未来を今から皆さんが困らないよう対応しなければなりません。次の世代にツケを回さない、未来を直視し、町長就任時からこの考え方を持っています。
経済が右肩上がりの時代にできた仕組み、考え方などは、超少子高齢化・人口減少や価値観の多様化に合わなくなったものが出てきました。
これらの傾向は、近隣の自治体でも日本全体も同じです。生活必需品を扱うお店、医療機関、銀行、農協なども経営が成り立たないと統廃合が進み、ますます不便になります。一方、高齢の一人暮らし世代は、ますます増える見込みです。通院や買い物、ゴミ出し、地域の共同作業、農地などの管理を誰が担うのか、今までに無い課題です。起こりうる不都合を想像し、どう対処するか、税収も役場職員数も行政区役員の担い手も減少し、今までの延長では無い、新たな考え方、方法が必要です。