昨年、犬を飼い始めました。18年生活を共にした 「デコ」が旅立って1年半、生後3か月の子犬がやっ てきました。成犬になっても体長40センチ弱の犬種 で、とにかく人懐こく、誰でも相手をしてくれます。 まさにセラピー犬です。名前を「リン」といいます。
ところで、町には犬や猫のフン害などの苦情が増 えています。飼い猫の子が増えて飼えなくなったり、 野良猫に餌やりをつづけて子が増えてしまう、犬の 散歩時フンをそのままにすることなどが原因です。
この対策として、エサやりの禁止やフンの持ち帰り、 外に出ない飼育、野良猫の不妊などの啓発をするた めの条例を検討しています。これを根拠として、今 まで改善のお願いしかできなかったものが、文書に よる指導や命令、聞き入れていただけない場合は過料、 広報も強化したいと思います。
しかし、根本的な解決にはならないと感じています。 動物には人の心の隙間を埋めてくれる何かがあり、家 族のような存在でもあると感じます。野良猫もエサや りをするとなついてくれますが、近所にフン害などが 発生し不快な思いをすることになります。
この心の隙間を埋める何かが無ければ別の何かに 置き換わるだけなのかもしれません。
内閣府が行った令和4年度の高齢者の健康に関す る意識調査では、健康状態が良いと回答した人ほど 生きがいを感じる程度は高く、健康状態と生きがい は非常に強い相関関係がみられると報告されていま す。楽しいこと、熱中できること、やるべきことな どがあると、気持ちに張り合いが生まれ、前向きな 気持ちになれると言われています。
これまで行政は、「楽しさ」を追求していませんで した。また、不得手でもあります。そこで、民間な どと連携し、楽しく参加できる健康づくりや各種施 策を創っていきたいと思います。
また、コロナ禍を経て今までのコニュニティの形 が変わり始めています。特に、隣組に加入しない世帯、 あるいは一人暮らし高齢者世帯も増えています。
そして、町への相談や要望・苦情、特に困難事案 が年々増えており、超少子高齢化・人口減少、限ら れた職員数と財政状況の中で、対応することとなり ます。